副作用のないガン治療
犬とネコのガン治療について
ペットの死因の第1位はガンなのです
ペットのガンも高齢化や遺伝等の色々な要因により増加傾向にあり、今やペットの死因の1位となっています。ペットのガン治療も人と同じように治療方法が多様になりましたが、100%根治すると言えない病気です。
ガンになりやすい犬種 | |||
---|---|---|---|
1位 | ゴールデン・レトリーバー | 6位 | フレンチ・ブルドック |
2位 | パグ | 7位 | シーズー |
3位 | ラブラドール・レトリーバー | 8位 | ミニチュアダックスフンド |
4位 | ミニチュア・シュナウザー | 9位 | マルチーズ |
5位 | ウェルシュコーギー・ ベンブローク |
10位 | ヨークシャー・テリア |
出典:アニコム損害保険株式会社
ガン治療のポイント
ガン治療のポイントは人と同じように、早期発見・早期治療です。特に動物は自覚症状を訴えることができないため飼主様自身に意識していただく必要があります。健康に暮らしていても定期的な健康診断をお勧めします。
ガンと診断されたら
ガンの治療法 ~新しい治療法~
ガンの治療法は従来までは①外科療法、②放射線療法、③化学療法の3つが主流でした。ガンの種類や進行状況を考えながら治療方法を考えていきます。しかし、副作用など動物の体に負担がかかることが多く、日常生活に支障がでることもありました。そこで、副作用がほとんどない、新しい治療方法として、「細胞免疫療法」が始まりました。
新しい治療方法 : 細胞免疫療法 | |
---|---|
治療方法 | 体外で活新しい治療方法性化、増殖させたリンパ球を再び体内に戻し、体内のガン細胞 を排除する |
治療対象 | 全身 |
副作用 | 軽微な発熱等のみ |
従来までの治療方法 : 外科療法 | |
---|---|
治療方法 | 手術によってガンを切除 |
治療対象 | 局所 |
副作用 | 臓器浸襲による出血のリスク、および正常臓器機能の低下・喪失 |
従来までの治療方法 : 放射線療法 | |
治療方法 | X線や重粒子線などの放射線を照射 |
治療対象 | 局所 |
副作用 | ガン局部周囲の正常細胞も傷害されるため、後遺症が残る可能性がある |
従来までの治療方法 : 化学療法 | |
治療方法 | 抗がん剤の投与 |
治療対象 | 全身 |
副作用 | 増殖の早い細胞に対して働くため、ガン細胞のみならず、正常な細胞もダメージを受ける |
細胞免疫療法とは?
本来の自然治癒力を利用した治療法です
動物には病気や怪我に対して自分で治そうとする免疫力(白血球のリンパ球)という自然治癒力が備わっています。
体内にできたがん細胞や体の中に侵入した細菌やウイルスを攻撃して死滅させます。
免疫細胞療法は、このような生まれつき備わっている免疫の力を利用したり、免疫の力を強めたりすることで、がんの発症や進行を抑える治療方法です。